先日、手書きの図面をもって保健所に2回目の相談に行ってきました。
今日はそのときの相談内容や保健所から指摘されたこと、アドバイスをもらったことについて書きます。
自宅やDIYでカフェの開業を目指している方のお役に立てると嬉しいです。

\\ この記事を書いた人 //
こんにちは、ミリコです
40代独身派遣社員(ニャン太2匹と生活中)
東京と田舎の二拠点生活をしながら
田舎でライダーズカフェを開業するために奮闘中です🎶
前準備
私が開業しようとしているカフェのコンセプトは「ライダーたちの第二の故郷(ふるさと)」です。
そこにいけば仲間に会えて、どこか懐かしい「おふくろの味」が待っている。
『時々帰りたくなる』そんな場所にしたいと思っています。
お店の形態をどうするか
最初は、すでにあるガレージを使って「ガレージカフェ」にしようと思っていました。
ただ、ガレージの中にキッチンや客席を作るとなると初期費用がかなりかさみ、少なくとも数百万は必要でした。
最初から数百万円を投資するのは、私にとってはかなりリスクに感じました。
まずは失敗しても致命傷を負わない程度で、「小さく始める」ことを目標にしていたため、最初から投資しすぎることに躊躇したのです。
代替え案として、むかし祖母が使っていた外にあるキッチン(小屋)を改装して、そこで営業許可を取得することにしました。



一つの案に固執しすぎず、広い視野を持って他に案はないか、どうしたら問題を解決できるか?を常に考えるといいよ!
客席はどうするか
ガレージ内にキッチンと客席を作って「ガレージカフェ」にする案が頓挫したので、客席問題を解決する必要がありました。
そもそも、店舗としてカフェを開業するには、どんなに小さなお店でも500万円〜1,000万円くらいかかります。
そんなお金はない・・・
ならば!!思い切って、「テイクアウト」のお店にして、客席は設けないスタイルにしたらどうか?
保健所に相談した結果、『テイクアウトした食べ物をどこで食べるかは消費者の自由』ということがわかりました。
そのため、庭に使っていない椅子やテーブルを置いてそこで自由に食べてもらうことで方向性が決まりました。



まずは小さく初めて様子をみてみることにします。もし繁盛したら、2号店としてきちんとした店舗を作るのもいいかもしれないですよね🎶
お店の商品はどうするか
祖母の家では、田んぼと畑を所有していてお米や野菜は自家製です。
そのため、これらを活かしたメニューにすれば原価も安く抑えられると考えました。
◾️食べ物メニュー
・おにぎりセット
・サンドウィッチ
・母の田舎料理
◾️ドリンクメニュー
・コーヒー(Hot/Cold)
・カフェラテ
・オリジナルラテ
・しそジュース(夏のみ)
・きゅうりとレモンのジュース(夏のみ)
保健所に相談に行く際に、どんなメニューのお店にするのかある程度決めておく必要があります。
保健所の方から、「どんな料理を出すお店ですか?」と必ず聞かれます。
私の場合は、『飲食店での経験もない素人の母の手料理』がメインなので、難しい料理は一切出さず、母の得意料理のみにしました。
ターゲットがライダーやサイクラーだし(男性の比率が高い)、コンセプトが『ライダーたちの第二の故郷』なので、インスタ映えするような料理ではなく、「懐かしいお母さんの味」にしました。
保健所に相談に行く
お店のメニューや物件について大体の目安がついた時点で、一度保健所に相談にいくことにしました。
外にある小屋を改装しても保健所の検査が通るのかよくわからなかったため、なんとなくの案が出た時点で相談にいくことにしたのです。
1回目の相談の時は、まだガレージカフェの可能性を模索していたので、それも一緒に相談してみました。
- ガレージを改装したガレージカフェには何が必要なのか
- 祖母宅(自宅)のキッチンで飲食店営業許可は取れるのか?
- 外にある小屋を改装して飲食店営業許が取れるのか?
- 図面を見せて検査が通りそうか確認
ガレージを改装したガレージカフェには何が必要なのか
ガレージを改装してカフェにすることはもちろん可能でした。
・ガレージを改装してカフェにすることももちろん可能です。その場合には、街でよく見かけるカフェのように、キッチンスペース、客席、トイレ等をガレージの中に設置する必要があります。例えばこの図面(下記)のような形でガレージを改装していく必要があります。


ガレージにキッチンを作るのはなかなか費用がかさむなぁと頭を痛めていました。
椅子やテーブルはDIYで作成できても、キッチンの設備はそうはいきません。
ここで一回、「DIYでカフェ開業」プロジェクトは停滞することに・・・



最初は、「ガレージカフェ」としてしか考えていなかったので、費用面を考え、カフェプロジェクトはこの時点で白紙になりました 涙
祖母宅(自宅)のキッチンで飲食店営業許可は取れるのか?
ガレージカフェと同時に考えていたのは、祖母宅そのものをカフェにすることでした。
古民家といえるほど素敵な家ではないけど、この家を使えないか?と考え、保健所に相談してみました。
・自宅をカフェにする場合には、「カフェ」の部分と、「住居」の部分を完全に分ける必要がある。例えば、1階が店舗スペースで2階が住居スペースといったように。ただ、もしその家が、「空き家」状態で普段誰も住んでいないのであれば、その家のキッチンで「飲食店営業許可」を取得することは可能です。
祖母宅は平家でしかも普段私の両親が住んでいるので、住居スペースと店舗スペースを分けるには、家の中にもう一つキッチンを作る必要がありました。
自宅を使うより空き家を探す方が現実的だと思いました。



自宅を改装してカフェにする方もいますが、賃料はかからない分、改装等で初期費用はかなりかさみます
外にある小屋を改装して飲食店営業許が取れるのか?
母屋とは別に、むかし祖母が使っていた外のキッチン(小屋)がありました。
中にはカマドがありそこで料理をしていたようです(母屋ができる前)。
この小屋の写真を見せ、ここを改装しキッチンにしたら「テイクアウト」のお店として「飲食店営業許可」が取れるのか確認しました。




・住居とは完全に離れているので、営業許可の条件を満たすよう中を改装すれば可能です。ガスコンロの近くには必ず換気扇が必要で、窓が開閉できるなら「網戸」をつける必要があります。シンクやガス台周りは、掃除がしやすい材質の壁や床である必要があります。
これは朗報でした。
あれ?この小屋がもしかして使えるかも?
当初の、「ガレージカフェ」からはだいぶ離れましたが、この小屋を改装して飲食店営業許可を取得するのが一番現実的であり、リスクが低いと思いました。
もし、カフェがうまくいかなかったとしても、親戚が多く集まるのでこの外のキッチンは大活躍します。
図面を見せて検査が通りそうか確認
保健所で相談した結果を家に持ち帰り、家族と相談しました。
ガレージカフェを考えていたため、「外の小屋を改装してテイクアウトのカフェ」に決定するまでにかなりの時間を要しました。
最終的に外の小屋を改装して飲食店営業許可を取ることに決めた後、再度図面を持って保健所に相談にいきました。
手書きの図面を見せて、「販売する商品」「必要な設備」「設備の位置」などを説明しました。
内装の工事を始める前に、図面を見せて保健所の検査が通るのか相談にいくのがベストです。
内装工事に着手した後で、保健所の条件を満たしていないことがわかると、時間と費用がかさみます。
必ず、内装工事を着工する前に、保健所に図面を持って相談にいきましょう。
・おおむね、この図面通りに内装工事をすれば問題ない。シンクは1層でいいが理想は2層式にして食料と食器を洗う場所を分ける方がベスト。手洗い所はあまり小さすぎず腕まで洗えるくらいの幅があるのが理想的。換気扇は、料理している最中に十分換気ができる大きさでないと、湿気が貯まりカビやすくなるのでできれば大きな換気扇の方が良いでしょう。ただ、全て理想なので保健所のサイトに載っている条件を満たしていれば検査は通ります。
とのことでした。各都道府県によって、シンクも2層式が必須の場合もあるため、管轄の保健所のウェブサイトをしっかり確認しましょう。
まとめ
古民家や自宅などを使ってカフェを開業しようと思っている、DIYでカフェ開業を使用と思っている場合などは、疑問に思ったことをリスト化してなんどか保健所に相談に行ってみましょう。
どうしたら保健所の検査に通るのか、相談にいくと解決策などを一緒に考えてくれます。
一人で悩んでいるより、保健所の方に相談に乗ってもらった方が近道です。
・どんな業態のカフェにするのか
・どんなメニューを出すのか
・手書きの図面
「カフェを開業したい」と思ったら、保健所に相談にいって可能性を探ってみましょう。
相談にいくのはタダですし、より一層現実味が帯びてきてモチベーションアップにもつながります。
私が最初に保健所に相談に行ったのは、今から3年ほど前で、まだ何も決まっていない時でした。
相談にいく前の私は、



「むりだろうなぁ〜」「カフェ開業なんて夢のまたゆめだよな〜」
と半分諦めていましたが、実際に保健所の方の話を聞いてみると、



「あれ?もしかしたら本当にできるんじゃない?いや、これは絶対にできると思う!!」
とどこからともなく自信が湧き出てきたのを覚えています。
どうぜ無理だと最初から諦めずに、少し行動を起こしてみると、光が見えてきますよ!
コメント