
カフェ開業に憧れるけど、免許や資格って必要なの?費用はどれくらいかかるんだろう?
なんて悩んでいませんか?
本記事では、カフェを開業する際に必要な免許や資格、手続きの流れを解説します。
店舗の大きさなどによって取得が必要な資格が異なるのはご存知ですか?
夢のカフェを実現するために、まずは必要な資格から学んでいき、理想のカフェをスタートさせましょう!



\\ この記事を書いた人 //
こんにちは、ミリコです
40代独身派遣社員(ニャン太2匹と生活中)
東京と田舎の二拠点生活をしながら
田舎でライダーズカフェを開業するために奮闘中です🎶
カフェ開業に必要な免許・資格
カフェ開業に必要な資格をみていきましょう。
小さなお店やテイクアウトのカフェなら、必要なことは下記のみです。
・食品衛生管理責任者
・飲食店営業許可申請
・開業届と青色申告承認申請書
どんなメニューを出すのか、カフェの敷地面積はどれくらいなのかなどにより取得が必要な許可は異なります。



街でよく見かける大きなカフェの場合は、追加で届出などが必要だよ



カフェ開業には、調理師や栄養士といった資格は不要なんです!意外ですよね
・食品衛生管理責任者
・防火管理者
・飲食店営業許可申請
・菓子製造業許可申請
食品衛生責任者
カフェなどの飲食店を営業するためには、必ず「食品衛生管理責任者」の資格が必要です。
資格は全国共通なので、どの都道府県で受けても大丈夫です。
・講習会(対面)を受講する
・eラーニングを受ける
各都道府県の食品衛生協会が開催している、対面型かeラーニングのどちらかを受講することで取得できます。
受講後、すぐに修了証が交付されるため、比較的簡単に取得できます。
「食品衛生管理責任者」の申請方法と費用
取得には、対面型の講習会を受講するか、自宅でeラーニングを受講するかどちらかを選択できます。
◾️対面型の講習会
・取得方法 :各都道府県の食品衛生協会が開催している講習会を受講する
・講習費用 :12,000円 ※東京都の場合。金額は各都道府県により異なります
・講習時間 :6時間(座学、テスト含む)
・申し込み :インターネットから可能。ただし、満席になることもあるので早めに申し込みましょう
※飲食店営業許可申請をする際に、すでに資格を取得している必要があります
◾️eラーニング
・取得方法 :各都道府県の食品衛生協会が開催しているeラーニングを受講する
・講習費用 :12,000円 ※東京都の場合。金額は各都道府県により異なります
・講習時間 :6時間(テスト含む)
・講習可能期間:30日間
・配信方法 :ビデオ配信
・必須環境 :インターネット環境、カメラ付きのデバイス ※スマホでも可能
詳しくはこちら→:eラーニング操作マニュアル



調理師、栄養士、製菓衛生師等の資格をすでに持っている方は、食品衛生管理責任者の資格取得は免除されますよ🎶
食品衛生管理責任者の資格やeラーニングについて詳しく知りたい方は、こちら
防火管理者(必要な場合)
カフェの規模によっては「防火管理者」の資格も求められます。
防火管理者とは、多数の者が利用する建物などの「火災等による被害」を防止するため、防火管理に係る消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者を言います。
引用:一般財団法人 日本防火・防災協会
店舗の収容人数が30人上(店員数+客席数)の場合は、「防火管理者」の資格が必要です。
店舗の広さ(延べ面積が300平方メートル以上かどうか)により、資格の種類が「甲種」と「乙種」に分かれます。
店舗の正確な広さや客席数の情報が必要となるので、店舗の設計が完了してから取得の必要性を確認し申し込むのがベストです。
「防火管理者」の取得方法
取得には日本防火・防災協会や消防署で講習を受講し、資格を取得します。
講習修了資格は全国共通なので、必ずしも店舗の所在地で受講する必要はありません。
カフェの規模によっては、事前に消防署へ相談し、必要な資格や設備について確認することをおすすめします。
・取得方法 :日本防火・防災協会や消防署が開催する講習会を受講する
・受講時間 :甲種)10時間(2日) 乙種)5時間(1日)
・受講費用 :甲種)8,000円 乙種)7,000円 ※地域により異なる
・受講のタイミング:店舗の内装設計が完了してから
・受講後 :修了証を取得したら、店舗を管轄する消防署へ「防火管理者選任届出書」を提出する
・参考サイト:一般財団法人 日本防火・防災協会



講習会を受講し、修了証をもらっただけでは「防火管理者」にはなれません。必ず、建物を管轄する消防署へ「防火管理者選任届出書」を提出してください
開業に必要な許可
飲食店営業許可
カフェ開業に必須の許可は「飲食店営業許可」です。
個人がカフェを開業させる場合には、設計の段階から管轄の保健所に設計図を持って相談にいくことをオススメします。
内装が終了してからいざ検査の段階でダメ出しされると、費用もかさみます。
私もすでに2回保健所に足を運んで、図面を見せながら相談に乗ってもらっています。
カフェ開業には、この「飲食店営業許可」が一つのハードルとなるので、事前相談は必須です!
・取得方法 :管轄の保健所による実地検査を受けて合格する必要がある
・申請方法 :店舗を管轄する保健所の窓口で申し込む
・申請費用 :18,300円 ※新宿区の場合。各地域により金額は異なる
・必要書類 :「営業許可申請書」「施設の構造及び設備を示す図面」「食品衛生管理責任者証明書」



店舗工事の着工前に、必ず図面をもって保健所に相談にいこう!
菓子製造業許可申請(必要な場合)
お菓子やパンを販売する場合は、「菓子製造業許可」を取得している施設で製造しなければなりません。
菓子製造業の範囲は下記のように定められています。
範囲;
・パン製造業を含む。
・ 菓子製造業とは、生菓子、焼菓子、揚げ菓子、蒸し菓子、飴菓子、干菓子、チョコレート等、通例概念による菓子の完成品又はチューインガムを製造する営業とする(菓子種製造業は除く。)。
・ 菓子製造業の許可を取得した施設において、客が購入した菓子
・パンに飲料を添えて店内で提供する場合は、飲食店営業の許可を要しない。
・ 菓子製造業を取得している施設で、調理パンを製造する場合は、そうざい製造業、飲食店営業の許可を要しない。
アイスクリームやジェラートなどを製造販売する場合は、「アイスクリーム類製造業」という許可が必要です。
営業許可はたくさんの種類があり、知らずに製造販売してしまうと違法販売となる恐れがあるので注意が必要です。
どんな営業許可があるのかは、こちらを参考にしてみてください。
通常のカフェとしてお菓子やパンを販売する場合は、「菓子製造業許可」には該当しない場合もあるようです。
自分が製造販売する商品にどのような営業許可が必要なのか、店舗を取得する前に管轄の保健所に相談にいきましょう。
・申請方法 :管轄の保健所で申請
・申請費用 :16,800円 ※東京都の場合。各都道府県により異なります。
・必要な書類:「営業許可申請書」「営業設備の大要・配置図」「食品衛生責任者証明証(製菓衛生師免許証など)」



菓子製造業許可は、飲食店営業許可よりも施設の規定が厳しいので、ハードルは少し上がります
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書(必要な場合)
カフェでは、特別な資格や許可がなくてもアルコール類を提供することができます。
ただし、深夜0時以降にお酒を提供する場合には「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」を管轄の警察署に届出る必要があります。
昼間の時間帯のみ、カフェでアルコール類を提供するだけなら、「飲食店営業許可」のみで問題ありません。
・届出先 :管轄の警察署
・届出方法:管轄の警察署に申請
・必要書類:「深夜における酒類提供飲食店営業営業開始届出書」「営業方法」「店舗の図面」など
※管轄の警察署により、追加で提出が必要となる書類があるので、警察署に確認してみてください
・参考サイト:警視庁 深夜酒類提供飲食店営業(様式一覧)
カフェ開業の際の届出


販売する商品にもよりますが、小さなお店やテイクアウトのカフェなら、必要なことは下記のみです。
「開業届」と「青色申告承認申請」について説明します。
・食品衛生責任者
・飲食店営業許可申請
・開業届と青色申告承認申請書
開業(廃業)等届出書
個人でカフェを開業する場合、税務署に「開業届」を提出する必要があります。
開業届を出すことで、事業者として税務上の手続きが明確になり、経費の計上や税制優遇を受けやすくなります。
開業届は、個人事業主として「◎◎を仕事としてお金を稼ぎます」ということを税務署に届け出るものです。
カフェの開業、WEBサイトの制作、イラストレーター、せどりなど、フリーランスとして働いている方は、この「開業届」を提出しています。



「開業届」は、カフェの開業後1ヶ月以内に届出る必要があるので、忘れずに届出をしようね!
・届出方法 :最寄りの税務署の窓口もしくはeTAX
・届出先 :最寄りの税務署
・必要な書類:「個人事業の開業・廃業等届出書」「本人確認書類」
・届出の期限:カフェ開業後1ヶ月以内
・参考サイト:国税庁 個人事業の開業届出・廃業届出等手続



税務署の窓口に行くと、書き方を詳しく教えてくれるので、不安な方は税務署の窓口で直接申請してください
青色申告承認申請書の提出
開業届と同時に「青色申告承認申請書」の提出も忘れずに提出しましょう。
青色申告を利用すると、最大65万円の控除が適用されるため、節税効果があり経営の負担を軽減できます。



「開業届」と「青色申告承認申請書」はセットで届出するようにしてね!
・届出方法 :最寄りの税務署の窓口もしくはeTAX
・届出先 :最寄りの税務署
・必要書類 :「所得税の青色申告承認申請書」
・届出の期限:「開業届」と一緒に提出
・参考サイト:国税庁 所得税の青色申告承認申請手続



「青色申告承認申請書」の書き方も税務署で教えてもらえるので、窓口で「開業届」と一緒に申請するといいですよ
まとめ
カフェ開業には、調理師や栄養士といった資格は不要で、カフェ開業に最低限必要な資格と届出は下記の3つです。
・食品衛生責任者
・飲食店営業許可申請
・開業届と青色申告承認申請書
お店の規模や、販売する商品、営業の時間帯によって追加で必要な届出や許可の方法が異なります。
カフェ営業を考えている場合は、まずは管轄の保健所に相談に行ってみましょう。
・「食品衛生管理責任者」の講習は人気で満席になりやすいので、早めに受けて取得しておきましょう
・「お店の規模」や提供する商品によって追加申請が必要になるので、まずは管轄の保健所に相談にいくことをオススメします。
申請・届出先 | 必要 | 店舗により異なる |
---|---|---|
保健所 | ・食品衛生管理責任者(資格) ・飲食店営業許可 | ・菓子製造業許可 ・その他営業許可 |
警察署 | ・深夜酒類提供飲食店営業開始届出書 | |
消防署 | ・防火管理者(資格) →防火管理者選任届 | |
税務署 | ・開業届 ・青色申告承認申請書の |
カフェを開業する際には、店舗のサイズや販売する商品により許可・申請・届出等追加で必要になるケースがあるので、まずは「どんなカフェにしたいのか」を決めることが重要です。
コンセプトやサイズ感が決まれば、それに合った店舗の契約や許可の申請など準備が進めやすくなります。



コンセプトをじっくり考えて、開業準備を進めていきましょう!
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