
コーヒーは毎日のように飲んでいるけど、「豆の種類や産地」まではよく分からないなぁ。わかると選ぶ楽しさが増えそうだから知りたいな!
こんな方も多いのではないでしょうか。
私もライダーズカフェを開くことを決めてから、改めてコーヒー豆について真剣に学び始めました。
アラビカ種とロブスタ種の違い、ブラジルやエチオピアといった産地ごとの特徴、そして精製方法による風味の差。
基礎を知るだけで、一杯の味わいがぐんと広がります。
この記事では、私自身が学んだことを整理しながら「コーヒー豆の基礎知識」を分かりやすくご紹介します。



\\ この記事を書いた人 //
こんにちは、ミリコです
40代独身派遣社員(ニャン太2匹と生活中)
東京と田舎の二拠点生活をしながら
田舎でライダーズカフェを開業するために奮闘中です🎶
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コーヒー豆の基本を知ろう
コーヒー豆を買いに行くと、産地や種類がたくさんあることに気づくと思います。
毎回なんとなくで買っているという方も多いかもしれません。
まずは、コーヒー豆の基本から学んでいきましょう。
コーヒー豆ってそもそもどんなもの?
コーヒー豆は、コーヒーノキ(コーヒーの木)と言われるアカネ科の植物の実の中に入っている「種子」です。
赤い実は「コーヒーチェリー」と呼ばれ、収穫後に果肉や外皮を取り除いて中の種を取り出したものが、私たちの知る「コーヒー豆」になります。
意外と知られていないのは、この工程だけでも味に大きく影響するということ。
農産物としてのコーヒーを理解することが、豆選びの第一歩です。



この種子を取り出して精製という工程を経て、「生豆」になるんだよ。この生豆を焙煎したら、やっと普段見る茶色のコーヒー豆になるんだ!
主な種類(アラビカとロブスタ)
コーヒー豆は大きく分けて「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類があります。
・全生産量の約65%を占め、風味が豊かで酸味や香りが特徴
・日本のレギュラーコーヒーのほとんどがアラビカ種
・原産地はエチオピア
・生産:エクアドル、ブラジル、中米各国、ケニア、エチオピア、イエメン、インド、パプアニューギニアの一部など
・病害虫に弱い
・苦味が強く、価格が安いことからインスタントコーヒーやブレンドに多用される
・原産地はコンゴ
・生産:インドネシア、ベトナム、ナイジェリア、アンゴラ
・病害虫に強く、生命力が強いので東南アジアやブラジルでも栽培される
・カフェインの含有量が高い:3.2%前後(アラビカ種は1.5%前後)



カフェで提供するなら、本当に品質の良いコーヒーを飲んでもらいたいので、ロブスタ種は使わないと決めました
産地による違い



コーヒー豆に種類があるのはわかったけど、コーヒー豆を買う時に「ブラジル産」とか色々産地も違うみたい・・・・
コーヒー豆は、「コーヒーベルト」と呼ばれるコーヒーノキの栽培が集中している地帯で作られています(下記黄色の地帯)。


コーヒーノキは熱帯性の植物なので、年平均気温が20℃を超えるような地域でなければうまく生育できません。
日本では、沖縄が唯一このコーヒーベルトにかろうじて入っているため、多くはないけどコーヒー農園があります。
コーヒー豆の収穫や焙煎体験などもできる農園もあるので、興味のある方はぜひ!(参考:山中コーヒー農園)。
ただ、日本で流通しているコーヒー豆のほとんどが外国産のお豆です。
中南米(ブラジル・コロンビア・ジャマイカなど)
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国です。
酸味と苦味のバランスが取れた味わいで万人受けしやすく価格も安価のため、ブレンドのベースに使われることが多いです。
コロンビアはマイルドで飲みやすく、酸味と甘味のバランスが絶妙でコクがありつつフルーティーさも感じられるお豆です。
かの有名な「ブルーマウンテン」の原産国はジャマイカ。
初心者の方が最初に試すなら、ブラジルもしくはコロンビアを選ぶと安心です。
ブラジル:「ブラジル」程よい苦味と酸味それにコクも感じられ比較的安価
コロンビア:「コロンビア」酸味・苦味のバランスが良くクセがない。ブレンドに向いている。深煎りに合う
ジャマイカ:「ブルーマウンテン」上品な香気と酸味・苦味・コクのバランスが非常に良く、コーヒーの王様



私は豆乳を混ぜて飲んでいるので、コロンビアの深煎りが好きです
アフリカ(エチオピア・ケニア・イエメンなど)
エチオピアは「コーヒーの発祥地」とされ、フルーティで華やかな香りが特徴です。
最近、初めて浅煎りのエチオピアを飲んだのですが、ジャスミンのような香りに衝撃を受けました。
紅茶が好きな方は、エチオピアのコーヒーを試してみるといいかもしれません。
ケニアはしっかりした酸味とコクがあり、深めの焙煎が合うのでアイスコーヒーとしても楽しめます。
イエメン産の「モカ」は、『モカ港』がかつてコーヒーの貿易拠点だったことから由来しています。
エチオピア:「エチオピア・シダモ」果実のような風味と特有の甘い香りを持つ。口当たりはまろやか
ケニア:「SL28」コクと酸味のバランスが良く風味が豊か。焙煎度により味わいに大きな変化がある
イエメン:「モカマタリ」独特の酸味にコクと甘味が加わり「ワインのような甘い香り」と表現される



アフリカ産は酸味やフルーティーな風味のお豆が多いので、コーヒーの苦味が苦手な方でも楽しめると思います
アジア(インドネシア・ベトナムなど)
コーヒー豆と聞くと、どうしてもブラジルやアフリカが主と思われがちですが、実はアジアは世界有数のコーヒー豆の産地です。
インドネシアの「マンデリン」は、しっかりとした苦味とコクがありつつ、酸味は抑えられスパイシーで深みのある味わいです。
ベトナムはロブスタ種の最大産地で、濃厚な味わいと価格の安さが特徴です。
そのため、日本ではインスタントコーヒーに使用されていることが多いお豆です。
アジアの豆は「力強さ」が魅力で、深煎りにしてミルクと合わせると相性抜群です。



ミルクや豆乳を入れて飲みたい方には、アジアの豆の深煎りがオススメだよ!ベトナム産の深煎りの豆は練乳を入れてアイスコーヒーにすると◎
インドネシア:「マンデリン」独特の苦味とコクがありつつ、酸味は控えめ。カフェオレに最適
ベトナム:「ルビーマウンテン」ベトナム産の最上級の豆。苦味も少なく優しい酸味とコクがある
精製方法の違い
ここでちょっと、精製方法の違いも学んでおきましょう。
お店で焙煎された豆を購入する際はあまり精製方法については触れられていません。
ですが、自家焙煎に挑戦してみたい方などにとっては、知っておいた方がいい知識なので触れておきますね。
ウォッシュド(水洗方式)
果肉のみを取り出し、内果皮に残ったヌメリを発酵槽で取り除いてから水で洗い流してから乾燥させる方法のこと。
クリーンで透明感のある味わいが特徴。中南米の豆によく見られ、酸味がはっきり感じられます。
ナチュラル(乾燥方式)
果肉をつけたまま乾燥させて脱穀し生豆を取り出す方法のこと。
その後、天日で自然乾燥(もしくは機械乾燥)させる
果実感が強く、ベリーやワインのようなフレーバーが生まれることも。
セミ・ウォッシュド(半水洗方式)
ウォッシュドとナチュラルの中間。
コーヒーチェリーを水洗いし、機械で外皮と果肉を除去する。その後、天日で乾燥後に機械乾燥させて仕上げる。
粘液質を残したまま乾燥させるため、甘味とコクが感じられます。
中米で人気の方法です。
焙煎度合いによる違い
焙煎はコーヒーの味を大きく変えるとても大切な工程でコーヒーの味は8割が生豆で決まると言われており、残りの2割が焙煎で決まるのです。
酸味の強い豆であっても、焙煎度合いによっては酸味は消え失せ強い苦味を出すこともできます。
通常、浅煎りの場合は酸味が強くなり、深煎りにするほど苦味を出すことができます。
焙煎度 | 段階 | 特徴 |
---|---|---|
浅煎り | ライト、シナモン | 酸味が強く最近ではあまり好まれない。渋みやエグミも出やすい。一般的には飲用向きではない |
中煎り | ミディアム、ハイ | コーヒーらしい味や香りが出てくる。ミディアムはアメリカンコーヒーのような薄く軽い味わい。ハイローストになるとカフェや家庭でも多様される |
中深煎り | シティ、フルシティ | 苦味・酸味のどちらにも偏らない味。マンデリンやコナなどの豆向き |
深煎り | フレンチ、イタリアン | 苦味が強く出る。カフェオレやウウィンナーコーヒーなど向き。 |
浅煎り
酸味が際立ち、果実感を楽しめます。
最近ではあまり好まれなくなっており、飲用としては一般的ではありません。
中煎り
酸味と苦味のバランスが取れ、最も親しみやすい焙煎度。
ブラジルやコロンビアの豆はこの焙煎が多いです。
一般的にご家庭で飲むコーヒーは、ハイローストが好まれるようです。
中深煎り
苦味・酸味のどちらにも偏らない味に仕上がる焙煎度です。
これくらいまで煎ってある豆としては、マンデリンやコナなどがオススメです。
深煎り
苦味とコクが強調され、ミルクや砂糖との相性が抜群。
マンデリンやコロンビアが深煎りに合います。
カフェオレやウウィンナーコーヒーにして飲む場合は、深煎りを選ぶといいですよ。



私自身は豆乳をたっぷり入れて飲むので、自分で焙煎する際はイタリアンローストまでローストさせています
豆選びのポイント
最近では、カフェで「スペシャルティコーヒー」という言葉を耳にすることが増えましたよね。
「スペシャルティコーヒー」は、生産から焙煎、抽出に至るまで品質が徹底管理されている豆のこと。
価格は少し高めですが、フレーバーが豊かで「特別な一杯」として楽しめます。
休日、家で至福の一杯を飲むならスペシャルティコーヒーを選ぶのもいいでしょう。
ここでは、飲み方別のお豆の選び方を解説します。
カフェオレで飲む場合
カフェオレにして飲む場合、深煎りでコクのあるお豆がオススメです。
ミルクのクリーミーさとマッチするお互いの風味を引き立ててくれるような豆を選ぶ必要があります。
・インドネシア「マンデリン」の深煎り:苦味が強く深いコクがあるのでミルクとの相性が抜群
・イエメン「モカ」、タンザニア「キリマンジャロ」の深煎り:爽やかな酸味が特徴。スッキリ飲みたい方にオススメ
水出しコーヒーの場合
水出しでコーヒーを作る場合は、最低でも中煎りかそれ以上のお豆を選びましょう。
挽いたお豆を購入する場合は、中煎り以上で細〜中挽きの粉を選ぶといいですよ。
・「ブラジル」や「コロンビア」の深煎り:酸味は控えめで苦味が強く深いコクがあり飲みやすい
・「エチオピア ウォルカ」のハイロースト:軽やかな口当たりと爽やかな風味
ブラックの場合
ブラックは、豆本来の味や風味を存分に味わえる飲み方です。
そのため、お豆も豆本来の風味や苦味・酸味・コクを感じられる「中煎り」を選ぶといいですよ。
ブラックで飲む場合は、酸味が強めがいい、苦味がある方がいい、まろやかなコクを感じたいなど、好みは人それぞれなので一概にこれがいいとは言い難いのが正直なところ。
・タンザニア「キリマンジャロ」の中煎り:強い酸味とコクが味わえる。
・ジャマイカ「ブルーマウンテン」の中煎り:苦味・酸味・甘味のバランスが絶妙。軽い口当たりでスッキリした苦味
・エチオピア「モカ」の中煎り:独特の酸味と甘いコクが味わえる
酸味や苦味が尖りすぎないブレンドコーヒーをいくつか試して自分に合ったものを選ぶのもオススメです。
ブレンドコーヒーは、複数の異なる豆を組み合わせて作られているので、ストレートコーヒー(単一の豆)では出せないバランスの取れた風味、深みそれにコクを味わうことができます。
自分で焙煎してみる
コーヒー豆は自宅で簡単に焙煎できることをご存知ですか?
特別な機械などがなくても、自宅にある片手鍋や手網などで豆を焙煎することができます。
コーヒーが好きな方なら、一度は試してみてもいいかもしれません。
お家でのコーヒータイムがより一層楽しくなりますよ🎵
こちらの記事↓↓↓を参考にしてみてください。


最低限そろえるべき道具一覧
- 手網(片手または両手タイプ)
- カセットコンロ(自宅のガスコンロでもOK。ただし、チャフという薄皮で汚れます)
- 生豆(グリーンビーンズ)
- 軍手
- ステンレスのザル(豆を洗うのと、豆の冷却用)
- うちわ or ドライヤー(冷却用)
- 温度計(手鍋で焙煎する場合あると便利)
生豆の購入方法
普段コーヒーを飲む方でも、生豆を購入したことはないかもしれません。
コーヒー豆を自家焙煎して販売しているお店に行くと、焙煎前の生豆も一緒に販売しています。
最初は、どのようなお豆を購入すればいいのかわからないと思うので、お店の方に聞きながら購入するのが一番いいでしょう。
慣れてきたら、オンラインでも購入可能なので好きな豆を購入してみてください。



オンラインの方が安く購入できるよ!
会員登録などが面倒な方は、Amazonでも購入可能です。
初心者におすすめの生豆
どれを買ったらいいかわからないよーーー!という方は、何も言わず目をつぶってこちらを購入してください。
Amazonや楽天から購入できて、100gずつ5種類のお豆が入っているので味を試すには最適です。
値段も割安なので始めて焙煎する方にはちょうどいいと思います。
・ブラジル No.2:バランスが良く扱いやすい
・コロンビア スプレモ:酸味と甘味のバランスが秀逸
・エチオピア モカ:華やかな香りが初心者でも印象に残る
まとめ
コーヒー豆の基礎知識を押さえることで、ただの「飲み物」から「選ぶ楽しみ」へと広がっていきます。
アラビカとロブスタの違い、産地ごとの個性、精製方法や焙煎度による風味の変化。
知識を持つことで、自分の好みに合った一杯を見つけるヒントになります。
私自身もカフェ開業に向けて学びを深めている途中ですが、こうして知識を整理することが、理想の一杯を提供する第一歩だと感じています。
ぜひあなたも、豆選びからコーヒーの奥深さを味わってみてください。
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